税金・不動産ミニコラム

所得税の調査状況

国税庁は先ごろ、平成22年7月〜平成23年6月に実施した所得税等に関する調査等の状況をまとめ、公表しました。これらの調査等の合計件数は、69万4千件で、そのうち申告漏れ等があった件数は、45万6千件となっています。事業所得を有する人の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な業種としては、風俗業、廃棄物処理業、プログラマーがあがっています。

これらの業種では、前年8位だったプログラマーが3位に上がり、前年1位だったキャバレーが上位10業種に入らなかったところが注目されます。また、風俗業は1件当たりの申告漏れ所得金額以外にも、申告漏れ割合が非常に高いことも特徴となっています。このほか、金地金等の譲渡所得に関する調査結果を見ると、非違1件当たりの申告漏れ金額は630万円となっております。

なお、平成24年1月1日以降、金地金等の売買を業として行う人が、国内においてそれらの譲渡を受け、200万円超の対価を支払う場合は、税務署に対して支払調書を提出することが義務付けられています。